30代独身ジャニヲタのひとりごと

なんてことはない壮絶なるひとりごと。

初めては一度きり~ピーチガールが思いのほか楽しかった話~

 

私は恋愛映画が苦手だ。

 

というよりあまり見たことがない。

年齢が年齢なのもそうなんだけど少女漫画も中学生で卒業したくらい
ろくにラブストーリーの漫画を読むこともなかった。

原作は知っていたし読んではいたけどピーチガールも最初の5,6巻までしか読んでない気がする。

 

映画に出ると発表された時はかなり驚いた。
そして「なしてピーチガール?!!」となったし、正直最初は

うわ・・ラブストーリーか・・。

というのが正直な感想だった。

 

もちろん初出演しかも主演なんてこんな名誉なことはない全力で応援だ!!!と思ったのも事実だけど、キスシーンが嫌とか相手の女優さんに嫉妬するなんて気持ちは微塵もなくて、ただ単純にそういう好いた惚れたの恋愛映画にきゅんきゅんするような年齢でも性格でもなかったからだ。

 

しかし蓋を開けてみるとこれが最高だった!!

 

今回はその件について語ろうと思う。

 

まず恋愛映画の好いた惚れたは高校を卒業して20年近く経つ私には正直縁遠い話だ。

だけどこの映画の中にはその好いた惚れたはまず前提として、それから先「人の為に何かする」とか「自分のコンプレックスに立ち向かう」とか「本当にしたいことはなにか」とかそういう未来を選択する若者たちの成長がその恋の三角関係よりももっと色濃く描かれていた。

例えるならば高校時代のアルバムをみんなで見ているような感覚だろうか。

覚えのあるなしではなくて単純なラブストーリーだけではなく誰かが思っていた抱えていたであろう葛藤や真っすぐな思いみたいなものを改めて見せられるようなそんな作品に仕上がっていた。

 

ジェットコースターのような急展開なシナリオに最初は置いて行かれそうになりながらも場面が進むごことにどんどん引き込まれていって、エンドロールでは心から笑顔になれた。
もっと見ていたい深く掘り下げてほしいシーンは沢山あったけど、この二時間の中に私の観たかったものは全て詰まっていた。

シナリオとか作品的な評価は価値観がそれぞれ違うのでそれは専門家に任せるとして、恋愛映画が苦手な私がとても楽しめた。ということだけは事実だ。

私は映画の作品的な価値はシナリオや演出の良さだけではないと思っているし、見る人が楽しめるのならそれはその人にとってはハリウッド映画と同じ、もしくはそれ以上の価値があると思っている。


公開から10日経ち、いのぺで伊野尾くんが語っていた「初めては一度きり」という言葉が私はとても好きだ。
この映画は伊野尾君にとって初めての映画でとても大切な思い出が詰まった大切な映画になった。
普段ふざけたり詩的な文章で興味を引きがちなかれのブログ記事にしては素直でまっすぐでとてもまじめでまるでまっさらな高校生の少年そのもののようだった。

私はそれだけで応援するファンとしても一視聴者としてもこの映画をみた甲斐があった。応援していて良かった、と思えたし私にとっても思い出深い作品となった。

 

 

そしてこれは私が個人的に好きなちょっとぐっときたシーンなんだけど、ヤンキーのお兄さんたちに絡まれてももにもらったストラップを海に投げられてそれを探しに行くシーン。
このシーンが個人的にすごくツボだった。
海にストラップ探しに走るところの演出がすごくて、YUKIさんのドラマティックがBGMというには大音量で流れていて、映像は0.5倍速くらいなんだけど、その爽やかな音楽に乗せて狂ったように海に入っていくカイリ。
映像としては少し引きで、髪の毛で隠れているのもあって表情もあまり見えないんだけどとにかく狂ったように海の中でストラップを探して暴れている一見シュールなんだけど、ここにカイリという人物とそれを演じた伊野尾君の本質の一部みたいなものを見た気がした。
カイリは明るくて可愛くてウザくていいやつでちゃらくて素直で一生懸命でやっぱりかわいい。
だからきっとこのキャスティングがは正解だったんだなあ・・とそんな気持ちになった。


まだまだ語りたい感想は沢山あるけど長くなりそうなのでこのへんで・・・。


ありがとうピーチガール!!
あと何回観に行こうかな!!!